青春の澱

俺の心はきれいやん?

あなたはマーマレード

生活保護おじさん

「小雨が降る下町の路地裏と歩行者(香港)」の写真

全く今の俺には関係ないのだが
今日は生活保護の受給日らしい。
以前インターネットで
生活保護ビジネスの実態や
生活保護受給者の生活などを見たことがある。

俺はその朝、駅を歩いていた。
音楽を聴きながら改札を抜けて
階段を上がって電車を待っていた。

するとどこからか、くしゃくしゃになった
緑のパーカーを着て
あいきを繰り返すその男は
俺に話しかけてきた。
白髪交じりの髪の毛で
潰れたような顔をした男だった。

「にいちゃんは今から会社か?」

俺は数呼吸おいてそれに返した。

どうやらこのおじさんは
酔っているらしい。

「俺は会社言ってへんねん
 せいほやからな」

彼は生活保護で生活しているといった。

「彼女は大切にせなあかんで」
「俺は彼女はいないよ」
「俺はいるで」

不毛なやり取りが続いた。

にいちゃんイケメンやな
くらいしかその会話の中で
テンションの上がるものはなかった。

俺の顔は年上のおじさんからは
イケメンに見えるらしい。

生活保護のおじさんは
そうして電車の中に消えていった。

俺は変なおじさんには免疫がある。
でも、変なおじさんが好きなわけではない。